質問:運動指導をしても従わない人が多いですが、どうしたら行動変容を促せますか?
回答:①体力低下を認識させる。
まず自身の体力とその低下を認識してもらうために、簡単な体力測定を実施する。特に変化が著しいのが平衡性であり、仕事で身体の柔軟性が低下するから、
ⅰ.閉眼片足立ちで30秒間できるか
ⅱ.立位体前屈して指が床に着くか
できなくなっていれば老化していることを伝え、このままでは事故につながることを理解させ、それぞれの改善を目的とした運動方法を示す。
②運動効果を理解させる
運動すると種々の病気予防以外にも格好が良くなり若々しくなること、肩こりやストレス、女性特有の冷え、むくみ、イライラが改善すること理解させる。
③運動方法を提示する。
楽しい運動、リズミカルな運動、きつくない有酸素運動を紹介する。
④できる行動目標を設定させる
・9割以上実行可能な行動目標を具体的に3つ立てさせ、1つでもできたらOKとして自己効力感を高める。
・目標の出来不出来を記録させ、それを評価しながら、出来たことを褒める。
⑤継続の工夫をする(運動は、短期的な効果が得られにくい)冬の寒さや、夏の暑さ、長雨などの影響でも継続が難しいが、それぞれの対策を考慮しながらアドバイスをすると良いだろう。