「職場高血圧に関する調査研究結果の概要~月曜日の午前に要注意!~」当機構よりお知らせ

当機構では、労働災害の発生状況や行政のニーズを踏まえ、労災補償政策上重要なテーマや新たな政策課題について、時宜に応じた研究に取り組んでおり、現在は労災疾病当医学研究として9テーマの研究を実施しているところです。今回はその中で「生活習慣病」についてのご紹介です。

〈9テーマ〉「腰痛」・「運動器外傷機能再建」・「生活習慣病」・「睡眠時無呼吸症候群」・「就労支援と性差」・「作業関連疾患」・「外傷性高次脳機能障害」・「じん肺」・「アスベスト」

働く人たちが、月曜日の午前に心血管事故の発症が多いことは知られていますが、これまでその原因などについては不明でした。

当機構では旭労災病院の木村院長が中心となり、労災病院のスケールメリットを活かして全国29の労災病院と協同で平成26年度から3年間かけて症例収集を進めてきた結果、労働者の月曜日の午前にダブル・プロダクト【W-P:収縮期血圧×脈拍数】が上昇することを明らかにしました。

プレミアム・フライデーがスタートしましたが、月曜日の仕事量抑制が勤労者の心血管事故を予防し、QOLを改善する上での重要性が示唆されたものです。

また、この研究成果は既に日本高血圧学会誌の「Hypertension Research」にも掲載されています。

詳しくは、こちらをご覧ください。

〈参考〉・労災疾病等医学研究普及サイト