労災疾病等医学研究普及サイト「第2期メンタルヘルス」分野について
当機構では、労働災害の発生状況や行政のニーズを踏まえ、労災補償政策上重要なテーマや新たな政策課題について時宜に応じて研究に取り組んでおります。
今回ご案内するテーマは、第2期「メンタルヘルス」分野についてです。
勤労者等のうつ病等の早期発見には、自覚症状の問診だけでは不十分であり、一般的に、精神変調、疾患に対しては、「生物的(バイオ)」、「心理的(サイコ)」、「社会的次元(ソシオ)」の3つの視点からのアプローチが必要です。
この研究では、バイオの視点から、抑うつと「脳血流の低下」「唾液中のホルモン値」「不眠スコア(Insomnia Score、IS値)との関連を明らかにしました。
これらの研究から、うつ病等の早期発見には、自覚的な「うつ」についての問診だけではなく、日常役割機能(身体・精神)、不眠(IS値)、唾液中のホルモン(コルチゾール/DHEA比)等に着眼することが有用であると考えられました。詳細は、こちらをご覧ください。
なお、この研究については、研究代表者が執筆し、(公財)産業医学振興財団より出版されている「ココロブルーと脳ブルー」でも紹介されています。
「脳ブルー」とは、脳の検査画像で、血流が滞っている部分が青く表示されることに由来します。
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