労災疾病等医学研究普及サイトについて「勤労世代肝疾患について」「第2期 筋・骨格系疾患分野について(これだけ体操含む)」(ご案内)
労働者健康安全機構では、労働災害の発生状況や行政のニーズを踏まえ、労災補償政策上重要なテーマや新たな政策課題について時宜に応じた研究に取り組んでおります。
今回ご案内するテーマは下記のとおりです。
〇「勤労世代肝疾患」について
C型肝炎を主とするウイルス性慢性肝疾患は勤労者世代にも多く発生する疾患です。
本研究では、C型慢性肝疾患は患者さんの経過観察を行い、発がん率や発がん関連因子を検討し、未だ明らかとなっていない「インターフェロンフリー治療」後の肝がん発症リスクを明らかにすることで、この治療の意義と効率的な経過観察体制を見出し勤労者の健康支援及び治療と仕事の両立支援の助けとなることを目的として研究を行っています。
詳しくは、こちら をご覧ください。
〇第2期「筋・骨格系疾患」分野について
多くの人が経験する「腰痛症」は、医師の診察や画像診断により原因疾患が特定できる「特異的腰痛」と、原因がよくわからない「非特異的腰痛」とがあり、そのうち、非特異的腰痛が85%を占めていると言われています。
非特異的腰痛のリスク要因として、「重い荷物を持つ」「姿勢の悪さ」など、腰自体への負担によるものが重要視され、これを踏まえた対策を行っても思ったほどの成果が上がらない一方、様々な心理・社会的要因(職場の人間関係のストレス等)が強く影響することが明らかになりました。
また、腰痛になると「肉体労働が腰に悪いから心配だ」「無理はしないようにしよう」といった腰痛に対する強い恐怖感と、それに伴う過剰な活動の制限(恐怖回避思考)が、かえって腰痛予防や回復に好ましくないことが明らかになっています。
このことから、腰痛対策には、「腰椎の機能障害」と「脳の機能障害」を起こさないための対策が重要です。
「腰椎の機能障害」の対策として”これだけ体操”があります。前かがみでの作業後や重いものを持った後、長時間座位が続いた後に、すぐに腰をしっかり反らすだけの簡単なエクササイズです。
→これだけ体操の腰痛対策はこちら
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「脳の機能障害」の対策としては、自分のストレス要因を知り、それとうまく付き合うことが重要です。
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